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TPOについて

大人の男性であれば、TPOをしっかりとわきまえた服装でパーティーや式典に臨むのは常識


しかし、最近ではスーツやジャケパンスタイルが多様化してきているため、様々な着こなしが許容され始めており、ドレスコードはより複雑化しているので、悩んでしまう男性も多くいるのではないでしょうか。今回はそんなドレスコードに関する悩みを解決出来るよう、紹介します。


そもそもドレスコードの意味は?
ドレスコードは、会場の雰囲気を損なわないために、場所や時間帯に応じた服装が出来るようにとの配慮から生まれたものです。
フォーマルなパーティを想像する言葉ですが、レストランで短パン・ノーネクタイを禁止する簡単なものでもドレスコードの一種として分類されます。主な場面として、

⚪結婚式などのフォーマルなパーティ

⚪ホテルのレストランでの食事

会社・企業組織での服装の慣例として使われることもあり、国ごとで特有のドレスコードも存在しています。
最近のドレスコードの主流は?
簡易化・カジュアル化

最近の式典は、格式高いものが以前に比べて少なくなってきており、後から紹介する正礼装や準礼装は、主賓や親族を除くとほとんど着用している人を見なくなりました。「平服で」という指定がある場合が多く、ゲストとしての出席であれば、ビジネススーツでも代用することができるようになってきています。正礼装や準礼装は細かいルールが決まっているので、バリエーションの幅が少なく、悩むこともあまりありませんが、フォーマルスーツの場合、選択肢が多いので、後程そのようなポイントも踏まえて紹介します。
スマートカジュアルはマスト
結婚式の二次会や、高級ホテルのレストランなどでよく見かけるようになったスマートカジュアル🎵これは厳密なルールがないので、コーディネートする男性の裁量に任されます。Tシャツ×短パンのような極端なカジュアルファッションでない限り、入店を拒否されることはありませんが、やはりお店の雰囲気に合っていた方が心置きなく楽しむことができるので、不安であれば一度お店に尋ねてみれば、まず失敗はありません。もちろんスーツでも間違いではありませんが、おしゃれな雰囲気には、少し砕けたジャケパンスタイルの方がマッチすると思います。


ドレスコードの種類1.

正礼装 (正装・フォーマル)
正礼装(正装・フォーマル)は、慶事、弔事ともに最も格式高い服装です。

⚪昼の式ではモーニングコート

⚪夜の式では燕尾服やタキシードを着用します。

タキシードはかつては準礼装とされていましたが、燕尾服を着る男性が少なくなってきたため、タキシードも正礼装と考えられるようになりました。主に婚礼の新郎や、公式の晩餐会や記念式典での主催者、葬儀の喪主が着用します。


昼:モーニングコート


モーニングコートは1800年代の初頭にヨーロッパで生まれました。紳士が馬車ではなく、馬に乗ろうとした時に邪魔になることから、前の裾を大きく斜めにカットして着られるようになり、そこで誕生したのが、現在のモーニングコートの原型と言われています。モーニングコートの上着は黒で、それにグレーやアイボリーの縦縞のスラックスをモーニングカットで合わせて着用するのが基本のスタイルです。タイはシルバーかグレーで、ベストは上着と共生地の黒いベストかグレーのシングルベストもしくはダブルベストを合わせましょう。ベルトではなくサスペンダーを使用することが一般的です。さらに、慶事の際には、最もフォーマルとされる白の麻無地のポケットチーフをスリーピークスで挿しましょう。


夜:燕尾服


夜の正礼装には2種類ありますが、公式の晩餐会の招待状にホワイトタイの指定がある場合には、男性は必ず燕尾服を身につけましょう。格式の高い結婚式や披露宴での、新郎の正礼装でもあります。前のボタンはかけずに着用し、シャツ・ベスト・蝶ネクタイ・カフス・サスペンダー・ポケットチーフもホワイトで統一するのが基本的なスタイルです。晩餐会や演奏会での指揮者、それらに準じる観劇・舞踏会・音楽会などのシーンで着用する第一級の正礼装です。


夜:タキシード


夜の正礼装であるタキシードは、⚪イギリスではディナージャケット⚪フランスではスモーキングジャケットと呼ばれています。夕方からの結婚式・披露宴、記念行事や晩餐会など、招待状に「ブラックタイ」と指定がある場合はタキシードがマストで、そのほかにも午後からの結婚式及び披露宴での、新郎をはじめ新郎新婦の父親や主賓、夕方から夜にかかる各種式典やパーティ出席時にも着用します。タキシードは通常のブラックスーツとは異なり、襟に拝絹(光沢のある布)がついており、襟の形がピークドラペルかショールカラーのものが主流です。ボウタイとカフリンクス、サスペンダーは黒で統一し、シャツとポケットチーフを白で統一した2色使いが基本的な着こなしですが、カジュアルなパーティやビュッフェスタイルでは色柄のコーディネートの自由度が高くなります。タキシードは幅広い着こなしが可能なので、一度はトライしたいスタイルですね。


ドレスコードの種類2.

準礼装 (セミフォーマル)
準礼装(セミフォーマル)は、正装の次に格式が高いスタイルです。結婚式や披露宴に呼ばれた場合の服装として一般的で、昼の式ではディレクターズスーツを、ブラックスーツは昼夜共に着用することができます。結婚式の場合は、招待状に「平服で」という指定がなければ、セミフォーマルでOKです。


昼:ディレクターズスーツ


ディレクターズスーツとは、昼間の結婚式及び披露宴で新郎をはじめ新郎新婦の父親や主賓、上司が着用します。その名の通り、ディレクター(重役)クラスの格調高いフォーマルスタイルです。黒もしくはダークグレーのノーベントのジャケットに、グレーベストと縞のコール地のシングル仕上げのスラックスを合わせるのが基本です。シルバー系のネクタイと白無地のチーフを合わせてブラックスーツよりワンランク上の着こなしをしましょう。シューズは黒のストレートチップかプレーントゥを合わせるのが一般的です。


昼&夜:ブラックスーツ


ブラックスーツは、 一般的に昼夜を問わず行われるほとんどの慶事・弔事列席者が着用します。また、結婚式や披露宴、各種式典及びパーティ・葬儀・告別式など幅広く利用することができるので、必ず1着は持っておきたいですね。黒ジャケットに黒のスラックスで、タイやシャツは着用シーンに合わせてコーディネートが可能です。基本的には無地、もしくは織り柄が入ったシルバータイを選ぶと最もフォーマルな印象になり、蝶ネクタイもコーディネートのアクセントになるので、おすすめです。
⚫弔事の場合は、レギュラーカラーに黒無地のネクタイを締め、ポケットチーフは挿さずにコーディネートします。
※日本では冠婚葬祭で一般的なブラックスーツですが、海外では礼服という概念がなく、マフィアが着るスーツと言われているそうです。


ドレスコードの種類3.

略礼装 (インフォーマル・フォーマルスーツ)
「インフォーマル」という言葉には「略式の」という意味があり、気軽に参加できるパーティーなどで着るスーツのことを指します。スリーピーススーツもこのインフォーマルに含まれ、簡単に言うと、日頃よりも少しドレッシーな服装のことを言います。普段よりもお洒落でダンディな服装ができるので、格式張らずにパーティを楽しめるスタイルです。


昼&夜:フォーマルスーツ
フォーマルスーツとは、ダークカラーのスーツの総称で、

⚪黒

⚪濃紺

⚪ダークグレーのスーツ

のことを指すのが一般的です。スーツの色の基本となるのが、このダーク系カラーの無地スーツで、日本人の肌の色とも合いやすいので、フォーマルシーンだけでなくビジネスでも使えるスーツです。招待状に「平服で」と書かれている場合は、ダークスーツでOKです。正式な場所へ行く際に、ダークスーツやブラックスーツを選べば間違いはなく、シルバータイやベストを合わせれば結婚式も対応可能です。


ドレスコードの種類4.

スマートエレガンス・カジュアルエレガンス
一般的な高級レストランやホテルでのドレスコードで、ダークスーツを選べば問題ないでしょう。無地か光沢のあるシャドーストライプ柄で、黒が最も無難ですが、少しカジュアルなシーンであればグレーやネイビーでも構いません。微光沢素材を選べば、よりエレガントな印象になるのでパーティスタイルにも応用することができ、結婚式の二次会などでも活躍するスタイルです。エナメルやパテントレザーなどの艶感のあるシューズであれば上品さを演出することができ、色はブラウンだとカジュアルな印象になるので、ブラックがおすすめです。ポケットチーフも、普段選ばない明るめのカラーを選べば非日常感を楽しめます。


ドレスコードの種類5.

ビジネスアタイア・ビジネススタイル
ビジネスアタイアという言葉をあまり聞いたことのない男性もいるかもしれませんが、「アタイア」とは儀式のことで、ビジネスアタイア…ビジネスウェア・仕事服のことを指します。
パーティやレセプションの招待状で「ビジネスアタイアで」と記載されている場合は、ビジネススーツで構いません。
※上下揃いのスーツがマスト基本的にはダークスーツの着こなしとほとんど同じなので、参考にすれば良いと思います。ポケットチーフを砕けた印象で挿したり、光沢感のあるネクタイを合わせれば、仕事でのビジネススタイよりも華やかになり、さりげなくおしゃれな印象を与えることができます。

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