2019年 令和元年
スーツスタイルは変わり始めている
細身のシルエットに細いラペルと短い着丈、細身の美脚パンツというセットアップが主流だったスーツトレンドが、今季はジャケットのラペルは太くなり、着丈はやや長くなってきています。こうなると脚長に見える美脚パンツより、腰回りは余裕があって、膝下から急激にテーパードするキャロット型シルエットのパンツが似合うようになります。
ワイドなピークドラペルのジャケットは着丈もやや長めでいまどきのシルエット。パンツもプリーツ入りで腰回りはやや余裕のあるシルエットが似合います。襟付きダブルのベストを合わせるスリーピースという点もいまどきですね。
パンツのスタイル変化
これまでスーツのパンツはノープリーツのフラットなフロントのものが一般的でした。しかし今季からはプリーツ入りのパンツが多くなってきています。新しい流行のように思われるかもしれませんが、もともとパンツは腰回りを立体的にするためにプリーツが入っているのが普通で、ここ10年ばかりノープリーツが主流となっていただけなのです。
クラシック回帰傾向で、元通りの姿が帰ってきているんです。なので、オジサンたちから見たら全然新しくないんです。でもオジサンプリーツパンツは膝下から急激にテーパードしていませんから、シルエットは当時とは異なります。